みなさんこんにちは

今日は胸郭出口症候群シリーズ④です!

胸郭出口症候群の最後回になります。今回は頚肋症候群です!

 

 

 

病態

頚肋は胎生期の下位頚椎から出ている肋骨のなごりです。

頚肋があっても無症状のことが多いのですが約1~5%の確率で、頚肋と斜角筋隙で作られる隙間で腕神経叢や

鎖骨下動脈が圧迫されて症状が発症されることがあります。これを「頚肋症候群」といいます。

第7頚椎から出てくる肋骨の大きさは様々であり、完全な肋骨で胸骨と関節を作るものから

小さくて第7頚椎の横突起からわずかに伸びた痕跡的なものまであります。

 

症状

 

①鎖骨下動脈、静脈が圧迫されることによって、首、肩、腕、肩甲骨周辺に痛み、だるさ、しびれがあらわれます。

 

②肩から腕の内側にチクチクやピリピリとした痛みや、電気が走るようなしびれ感などの感覚障害が現れます。

 

③運動神経が圧迫され続けると、筋力低下、運動障害が現れます。その結果、握力低下や指先の細かい動きが困難になってきます。

また、筋肉が萎縮し手の甲の骨と骨の間や小指の根元のところの筋肉がやせてへこむことがあります。

 

④鎖骨下動脈、静脈が圧迫されると、指や腕の血流が悪くなり指や腕に色調変化が起きます。

鎖骨下動脈が圧迫されることによって、動脈血が流れてこないため手や腕の赤みがなくなり白っぽくなります。

反対に鎖骨下静脈が圧迫されると、上肢の静脈血が心臓に戻ることが出来にくくなるため青紫色に変化することがあります。

 

 

治療法

 

当院で実際におこなっている治療法としては猫背やなで肩などになると圧迫が強まり、症状が増悪するため

そうならないように背骨の矯正治療を行っております。

背骨を真っ直ぐにすることで血管や神経にかかっている圧迫力やストレスを緩和させ症状を軽減させていきます。

また筋肉の治療も同時に行うことでより効果が増します。

症状にお悩みの方や気になる方は是非ご連絡をお待ちしております。


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